作品紹介

1874年、モネやピサロといった若い画家たちが集まり、のちに印象派展と呼ばれる初めての展覧会を開催しました。光や大気の影響を受けて刻々と表情を変える身近な光景に着目した彼らは、これを、明るく自由な筆致で生き生きと表現しました。

1880年代に入ると、印象派を扱う画商やコレクターも増え、その斬新な手法は、同時代の画家たちに決定的な影響を与えるようになります。

そして1886年、最後の印象派展である第8回展が開かれました。この展覧会は、ポスト印象派世代の登場を告げる重要な作品群を含んでおり、一つの分岐点として重要な位置にあります。第1章では、モネ、ピサロ、ドガ、シスレーらの作品を通じて印象派の一つの到達点を確認します。

クロード・モネ《ロンドン国会議事堂、霧の中に差す陽光》

クロード・モネ《ロンドン国会議事堂、霧の中に差す陽光》1904年

印象派の画家たちは、都市を好んで描きました。モネは、ロンドンに特有の霧に包まれた国会議事堂を繰り返し取り上げました。霧に満たされた重い大気とそこにきらめく陽光が、幻想的な筆致で表現されています。

エドガー・ドガ《階段を上がる踊り子》

エドガー・ドガ《階段を上がる踊り子》1886-90年

踊り子はドガお気に入りのモティーフでした。ここでは、印象派に特有の軽やかな筆遣いで描かれた踊り子たちが、一つの動きを連続して促えた写真のように、手前から奥へと流れるように表現されています。

クロード・モネ《睡蓮の池、緑のハーモニー》

アルフレッド・シスレー《モレの橋》