19世紀末から20世紀初頭にかけては、優美な曲線が美しいアール・ヌーボーが席巻した時代でもありました。イギリスのアーツ・アンド・クラフツ運動に端を発する、芸術と生活の融合を目指すデザイン革命は、画家たちの芸術観にも大きな変革をもたらしました。ナビ派の画家たちは、定期的に展覧会を開催して作品を発表しただけでなく、雑誌の挿絵やポスター、舞台芸術など、幅広い造形活動にかかわることで、芸術と生活を橋渡ししようと試みました。本章に出品されるボナールやヴュイヤールによる大型の作品は、注文を受けて制作された室内装飾画です。絵画と装飾にもまた、新たな関係が生み出されていることが分ります。